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すぐに実践出来る!ミルトン・モデル
ここでは、NLPに含まれているミルトン・モデルを紹介します。
ミルトン・モデルとは
日常で何気なく友人・知人と話していると
- 「あの人はいつも交渉上手だな~」
- 「私のことを全て理解しているみたいに話を聞いてくれる」
- 「悩み事を相談するとすぐに理解してくれる」
と思うこと、またはそのような人はいませんか?
今あなたの頭の中に思い浮かんだ人は、もしかしたらミルトン・モデルを熟知しているかも。
ミルトン・モデルとは、催眠療法の権威であるミルトン・エリクソン医師が患者やクライアントを
対象に用いた言葉・言い回しを、分析してモデル化したものです。
このモデルは催眠言語とも呼ばれており、何気ない言葉で相手に
心理的変化や影響を与える効果があります。
一見、人をコントロールする悪いものにも聞こえますが、このモデルを使う人によって
相手の心理的・緊張状態を癒す効果があります。
今回はその中の一例を紹介します。
実際のモデル紹介
数あるミルトン・モデルの中から、以下の4つを紹介します。
◆主体の省略
→言葉の中心となる主体をわざと省くことによって、相手に話を受け入れやすくするモデル。
例:「この本を読んだ人の多くが、良い本だったと言っています」
Point:この文章を読んだだけで、この本を読む前から得した気分や内容が充実しているという先入観を持つ効果があります。
◆引用
→相手に自分の考えが言いづらい場面などで、わざと他の人が言ったかのように話すこと
例:「この前友達があの店のケーキがおいしいって言ってたんだけど、行ってみない?」
Point:第3者の意見を代弁したように見せることによって、相手に自分の意見ではないと思わせる効果があります。
◆前提
→会話の中に、自分が意図としている内容を気付かないように話す方法
例:「AランチとBランチ、どちらかを選んで下さい」
Point:他にも選択肢があるのに、あたかも2つしかないと思わせる効果があります。
◆因果関係
→「~だから~はず」といった、前半に理由を加えることによって後半の言葉に説得力と現実味を出すことが出来る
例:「真面目に勉強しているのだから、必ず志望校に合格出来るはず」
Point:「真面目に勉強している」という現実で起きていることを入れることによって、後半の近い将来に起こることも現実になると示唆させる効果があります。
◆否定命令
→わざと自分の意図としているメッセージとは反対のことを言い、目的としているメッセージを送るモデルです。
例:「私が戻ってくるまで、絶対にこの部屋に入らないで下さい」
Point:言葉としては否定的でも、相手の無意識の部分に働きかけイメージをさせる効果があります。
期待と実践できる場面
コーチングやセラピーはもちろんのこと、交渉やマーケティングなど
幅広い場面で用いられるミルトン・モデル。
今回のモデルやNLPを熟知すれば、インパクトのあるCMや広告の
キャッチコピー、政治家の演説などがどのような意図があるのかを理解することが出来ます。
それだけでなく、自分自身が効果を理解した上で正しい使い方をすれば
友人だけでなく周りの人全員を幸せに出来る可能性を秘めています。